昔に比べると 結納をしなくなったと言われますが、
やはり結納を大切だと思われる方も多く
最近 たくさんのお問い合わせをいただきます。
一般的に7品目の結納品の注文が多いですが、
指輪を入れたいときは9品目のご注文をいただきます。
( 写真は9品目です )
それぞれに意味があり、縁起の良いものとされております。
熨斗鮑( のしあわび )
元々はアワビを叩いて のしたものでした。
アワビは海産物の中でも昔から貴重な食物とされており
贈り物として最高級の品でもあったからです。
現代では贈り物に対する祝意を表し、延命長寿の願いが込められています。
末広( すえひろ )
一対になった白扇のことです。
扇を広げた形が末広がりを意味し、
幸せが末永く続くようにという願いが込められています。
扇の色が必ず白なのは、純潔・潔白を示しているからです。
御帯料( おんおびりょう )
結納金のことです。
昔は着物の帯を贈っていたことから、御帯料といわれます。
また地域によっては宝金や小袖料ともいわれます。
昔はお返しに袴を贈っていたことから、
結納返しに包むお金のことを御袴料といいます。
家内喜多留( やなぎだる )
酒料の意味です。
昔は実際に樽酒を贈っていたのでこう呼びます。
家に喜び多く留まるという意味でこの漢字を使っています。
友白髪( ともしらが )
白くした麻の束です。
共に白髪になるまでという長寿の願いと、
麻のように強い絆で結ばれるという意味で
夫婦円満の願いが込められた品です。
寿留女( するめ )
スルメのことです。噛めば噛むほど味が出ることから、
味のある仲のいい夫婦になって欲しいという気持ちの表れとして贈ります。
子生婦( こんぶ )
昆布のことです。
昆布は非常に繁殖力が旺盛なものですし、喜ぶにかかって縁起物です。
元気な子供を産んで欲しいという気持ちの表れとして贈ります。
勝男節( かつおぶし )
鰹節のことです。
古くは武家の保存食や非常食として常備されていた品で、
いざ出陣という時には武運長久の縁起物として扱われていたのが由来です。
結美和( ゆびわ )
婚約指輪のことです。おめでたい字をあてています。
それぞれお目出度い当て字で書かれていますね。
先人の知恵と願いが込められている結納品。
意味を見ていくと、更に結納の大切さを感じます。
きものセンターでは結納品に関する
全てのご相談を受け付けております。
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